おかねのはなし

注文住宅の費用相場は?土地のあり・なしや坪数別で相場を解説!

注文住宅の費用は、土地の有無や建物の広さ、地域によって大きく異なります。
全国平均では約5,000万円前後といわれますが、内訳や条件を知ることで予算の立て方が明確になります。
この記事では、土地あり・なし別や坪数別に注文住宅の相場をわかりやすく解説します。

※本記事での相場は、あくまで一般的な内容になります。

注文住宅の費用相場|土地のありなし

注文住宅の費用相場は、土地の有無や建築面積、地域によって大きく変わります。
ここでは、最新のデータをもとに全国・主要エリア別の平均費用をわかりやすく解説します。

土地なしの場合の費用相場

まだ土地を持っておらず、土地購入+注文住宅を建てる場合の相場は以下になります。

エリア 住宅面積(㎡) 敷地面積(㎡) 建築費 土地費 合計
全国 111.1 251.2 3,512万円 1,495万円 5,007万円
首都圏 108 193.4 3,506万円 2,285万円 5,791万円
近畿圏 111.2 182.5 3,367万円 1,826万円 5,193万円
東海圏 112.4 259.3 3,616万円 1,360万円 4,976万円
その他地域 112.4 306.5 3,549万円 985万円 4,534万円

※引用:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」のデータから作成

全国的に見ると、注文住宅の建築費は概ね3,500万円前後で大きな差はありませんが、土地の相場には地域差が顕著です。
特に首都圏は土地代が高く、全体費用の約4割を占めるのに対し、地方では土地費が低く建築費比率が高い傾向があります。
敷地面積も都市部ほど狭く、地方ほど広い傾向が見られ、都市圏では限られた土地に高性能・高デザイン住宅を建てる傾向が強まっています。

土地ありの場合の費用相場

すでに土地を持っており、注文住宅(建物)だけ建てる場合の相場は以下になります。

エリア 住宅面積(㎡) 敷地面積(㎡) 建築費
全国 118.5 329.7 3,932万円
首都圏 117.6 235.5 4,253万円
近畿圏 122 243.9 4,119万円
東海圏 119.3 317.1 3,936万円
その他地域 117.9 395.4 3,742万円

※引用:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」のデータから作成

土地をすでに所有している場合の注文住宅建築費は、全国平均で約3,900万円前後です。
首都圏や近畿圏では4,000万円を超えるなど都市部ほど高く、地方では3,700万円台とやや抑えられています。
住宅面積は全国的に約120㎡前後で大きな差はなく、坪単価の上昇が費用差の主因といえます。

諸費用の費用相場

注文住宅の「諸費用」とは、建物本体や土地代以外に発生する各種手続き・工事・保険などの費用のことです。
注文住宅の諸費用は、一般的に土地と建築費用のおおよそ10%前後が目安です。
たとえば、総額5,000万円の家なら約500万円程度が諸費用にあたります。
内容には、登記費用・住宅ローンの手数料・地盤調査・外構工事・火災保険などが含まれます。

注文住宅の坪数別の費用相場

注文住宅の費用は、建物の広さ=坪数によって大きく変わります。
ここでは、坪単価80万〜100万円を目安として、30坪・40坪・50坪の住宅を建てる場合の一般的な費用相場を紹介します。
家族構成やライフスタイルに合わせた広さ選びの参考にしてください。

【30坪】注文住宅の費用相場

2,400万〜3,000万円
コンパクトながらも3LDK程度が確保でき、共働き・子育て世帯に人気です。
間取りを工夫すれば開放感と収納を両立できます。

【40坪】注文住宅の費用相場

3,200万〜4,000万円
4LDKが中心で、リビングを広く取ったり書斎や畳コーナーを設けたりと、ゆとりある暮らしが実現しやすい広さです。

【50坪】注文住宅の費用相場

4,000万〜5,000万円
二世帯住宅や大型ガレージ、吹き抜けリビングなど、こだわりを詰めた自由度の高い間取りが可能なゆとりある広さです。

注文住宅にかかる費用の内訳は?

注文住宅の費用は大きく分けて「建物本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つで構成されています。

まず建物本体工事費は、基礎・構造・内外装・設備など家そのものを建てる費用で、全体の約70〜80%を占めます。

次に付帯工事費は、外構や地盤改良、給排水・電気引込など、建物以外に必要な工事で約10〜20%を占めます。

最後に諸費用は、登記費用・ローン手数料・火災保険料などの各種手続きや保険で約5〜10%が目安です。

これらを合計したものが、注文住宅の総額となります。

建築費用ごとの注文住宅の特徴

注文住宅は、建築費用によって実現できる間取りやデザインの自由度が大きく変わります。
ここでは、1,000万円台から4,000万円までの価格帯別に、それぞれの特徴やこだわりの反映度をわかりやすく解説します。

1,000万円台の注文住宅

コストを抑えながらも、自分たちらしい住まいを実現できる価格帯です。
間取りは比較的シンプルで、3LDK程度の構成が多く、設備や内装は標準仕様が中心です。
大きなこだわりや複雑なデザインは難しいものの、動線や収納を工夫することで快適な暮らしを実現できます。
建売住宅よりも自由度が高く、予算を抑えたい若年層や初めてのマイホームに選ばれるケースが多いです。

2,000万円台の注文住宅

コストと自由度のバランスが良く、暮らしやすさにこだわった設計がしやすい価格帯です。
デザインや間取りの選択肢が広がり、吹き抜けやパントリー、ワークスペースなどの要素も取り入れ可能です。
標準仕様でも断熱・耐震性能を高められ、暮らしの質を重視した住まいづくりができます。機能性・デザイン性・コストのバランスを重視するファミリー層に人気です。

3,000万円台の注文住宅

性能・デザイン・居住性のすべてにこだわれる価格帯です。
外観デザインや素材選びの自由度が高く、間取りも完全自由設計がしやすいレベルです。
高気密・高断熱仕様やZEH住宅など省エネ性能を重視した住まいも実現可能です。
収納や回遊動線など暮らしの細部にまで配慮でき、家族のライフスタイルに合わせた理想的な空間づくりが叶います。

4,000万円台の注文住宅

デザイン・性能・快適性すべてにおいて高水準の住まいが実現できる価格帯です。
高級感のある外観や素材、吹き抜けや中庭など空間演出にもこだわれます。
二世帯住宅やホームシアター、ガレージなども計画可能で、住まいの完成度が格段に上がります。
高断熱・高気密、高い耐震性などの高性能住宅をベースに、理想をとことん追求できるハイグレードな注文住宅です。

注文住宅の予算の考え方

注文住宅の予算を考える際は、まず「総予算=土地代+建築費+諸費用」で全体像を把握することが大切です。
建築費にばかり目が向きがちですが、外構・登記・ローン手数料などの諸費用も総額の約10%前後かかります。
また、自己資金と借入可能額のバランスを取り、無理のない返済計画を立てることが重要です。
理想の家を実現するためには、優先順位を明確にし、デザイン・性能・広さのバランスを取ることが賢い予算設計のポイントです。

注文住宅の総費用を抑えるポイント

注文住宅の総費用を抑えるには、家づくり全体のバランスを意識することが大切です。
間取りの工夫や設備の選び方、土地の条件次第でコストは大きく変わります。
ここでは、賢く予算をコントロールするための具体的なポイントを紹介します。

シンプルな間取りと形状でコストを削減

凹凸の少ない四角い外観や総2階建てなど、構造がシンプルな家は施工効率が高く、材料や人件費を抑えられます。
複雑な間取りや屋根形状を避けることで、耐震性も高まり、長期的にメンテナンスコストも軽減できます。

素材・設備のグレードを賢く選ぶ

こだわりたい部分とそうでない部分の優先順位をつけ、メリハリのある選択をしましょう。
たとえば、毎日使うキッチンのグレードは上げ、あまり使わない部屋の壁紙は標準仕様にするといった工夫で、費用を調整できます。
特に住宅設備は、グレードを見直すことで大幅なコストダウンが可能です。

注文住宅の相場に関連するよくある質問

注文住宅の費用相場は、年収や坪数、建築プランによって大きく変わります。
ここでは、多くの方が気になる「いくらで建てられるの?」「どのくらいの年収が必要?」といった疑問を、わかりやすくQ&A形式で解説します。

年収はいくらあれば注文住宅を建てられますか?

年収500万円以上あれば、一般的な30〜35坪程度の注文住宅が現実的です。
自己資金やローンの返済比率にもよりますが、年収の5〜7倍程度が総予算の目安です。

4,000万の家が買える年収はいくらですか?

年収600万〜700万円程度が目安です。
返済負担率25〜30%を想定し、頭金を少しでも用意できれば無理のない返済計画が立てられます。

2,000万で家を建てると何坪くらいになりますか?

坪単価80〜100万円の場合、20〜25坪程度が目安です。
コンパクトながら、動線や収納を工夫すれば快適な暮らしを実現できます。

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